動物福祉(アニマルウェルフェア)という考え方

を皆さんは知っていますか？

福祉という言葉から何となく意味がわかってく

ると思います

動物福祉の定義

動物福祉とは「動物の幸福に配慮したよい生

活」という意味で

動物が精神的にも肉体的にも健康で幸福な状態

を目指す考え方です

具体的には以下の「5つの自由」が基本とされています

1 飢えと渇きからの自由

例えば、新鮮な水、要求量を満たす飼料

2 不快からの自由 

例えば、暑熱ストレスを避けるための日陰の提供

3 痛み・負傷・病気からの自由

例えば、適切な麻酔や鎮痛剤の利用

4  本来の行動がとれる自由

例えば、社会性動物の群飼育

5 恐怖と抑圧からの自由

例えば、高度な動物ハンドリング技術など、いわゆるストックマンシップをもった飼育従事者の養成

歴史上、家畜の虐待などを懸念して1960年代の

欧州で生まれた考え方で、現在では動物福祉の

国際的な基準として浸透しています

動物福祉と動物の権利の違い

動物の権利(アニマルライツ)は、究極的には

一切の動物の利用禁止を求めています

例: 毛皮生産、動物実験などの反対

肉体的な苦痛は人も動物も避ける共通の権利が

あるという考え方です

一方で、動物福祉は、動物の飼育や食肉などの

利用を必ずしも否定せず、愛玩動物として人に

飼育される動物でも、食べられる動物でも、生

きている間は、幸福に配慮した生活の質(QOL)

を維持、保証することを目標としています

【参考文献 : 動物看護コアテキスト第3版基礎動物学1/ファームプレス】

ここまで、動物福祉の考え方を理解できましたか？

次回は日本における畜産動物に対する動物福祉

について考えていきます

お楽しみに🐾

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